ある時間貸しのシェアオフィスで仕事先担当者で友人でもある男性と打ち合わせをしていたら、
同時間帯に同じ部屋で仕事をしていた別な知人が急に近づいてきて、
「俺も混ぜて」と、テーブルに腰を下ろしました。

 

二人の共通の知人なので、「どうぞ、どうぞ」と快諾したら、
「さっき、アスペルガーの話、してたでしょ?それが耳に入ってきたので聴きたいと思って。」

 

実は、仕事先担当者と困った社員の育成について話し合っていた際に、
アスペルガーなどの発達障害の話を出して、説明をしていたところでした。

 

私はかつての職場でリーダー職だったときに、あるスタッフ(男性)に非常に悩み、
なんとか成長させる方法はないものか?と、色々調べていった結果、
アスペルガー症候群という言葉にたどり着き、「これだ」と思って、
それからは、必死で勉強してきたんです。
まだ、発達障害という言葉がなかった、2000年代前半のことでした。

 

その職場はすでに辞めて、今はフリーランスの身ですが、
あのときの経験から、職場の困ったさん、困ったクンというのは、
ほぼアスペルガーなどの発達障害と思ってよいのでないか?と思いました。

 

もちろん、何かの依存症とか、精神疾患などもあると思いますが、
そういった方達は、心身共に不調に陥りがちで勤怠がイマイチのため、
なんとなくわかるし、仕事ができないということがあまりないので、
指導する側としては、休みさえしなければ、それほど頭を抱えることはありませんでした。

 

ですが、アスペルガーと思われる人だけは、指示が通らないし、優先順位が変だし、
こちらが言ったことを曲解して思わぬ解釈をするので、大変でしたし、
空気を読まずに、仲間の気持ちを逆立てするような言動ばかりするので、
指導役である私に「なんとかしてください」というクレームが殺到して、
本当に疲弊する日々でした。(結果的に、彼は、自分から退職していきました)

 

そんな話題をやりとりしていたら、知人が急に言いました。

 

「実は、俺の奥さんもアスペルガーなんだよね・・・」

 

おもわず、「えっ」と絶句・・・私何か、失礼なこと言わなかったかな?

 

「いや、いいの、いいの、今はもう色々わかっているし、俺も悟ったから。」

 

知人は、結婚してから長い間、一緒にいるのにどうしてこう心が通い合う感じがしないんだろう?と思い、
非常に寂しかったそうです。
一人のほうが、逆に気持ちがほっとして安心し、寂しさをも感じないのに、
二人になると逆に、人がそこにいるのにいないような感じがして落ち着かず、
冷たい風が流れる感じで、緊張し、常に落ち着かなかったそうです。

 

ほかにも、「そんなことで怒るのか?」というエピソードをたくさん伺いました。

 

具体的には、奥さんがあることを頼んで来たのですが、それが難しいことだったので、
「無理、できない」と何度も言い続けていたそうです。
ところが「できない」と言っているのに、毎日、あまりにしつこく何度も頼んでくるので、
段々ウンザリしてきて、とうとうある日「わかった。やるから。」と承諾したそうです。
すると突然奥さんが怒りだして、
「昨日まで、できないと言っているのに、今日はできるなんておかしい。一貫性がない、理解できない」
と厳しく追及して来たそうです。
知人は、喜んでくれると思っていたのに、奥さんに怒鳴られて思わず「そこかよ?」
そして「理解できないのは俺の方だ」と言いたくなったそうです。
根負けするという気持ちが、理解できないんですね、きっと。

 

「ちなみに、奥さんの仕事って何なんですか?」

 

「看護師。」

 

「えっ・・・看護師・・・」

 

「アスペルガーはルーチンに強いから、あいつにはピッタリだと思うよ?
決まれたことを決められた手順でやっていればいいのだから。
細かいことにはメチャメチャうるさいので、仕事はミスなく正確だし手際いいし、
患者さんと接する外来は、さすがに無理だと思うけど、病棟なら向いていると思う。」

 

そ、そ、そうだろうか・・・
病棟って重い患者さんも多いし、素人考えでは、
意思疎通や精神的なケア・サポートの面で、大丈夫かな?という気もするけど、
ダンナがそういうんだから、そうなのかしら。

 

私は医療関係者ではありませんが、自分の仕事を通じて看護師さんと接する機会があり、
いつも思うのは、看護師って、人当たりがキツくて冷たい人が多いな、ということ。
どんなにやむを得ない事情があっても、
ちょっとでも予定通りに物事が進まないとガツガツ文句を言ってくるし、
一般会社ならこのぐらいは許容範囲だろう?と思うような誤差でも、
「間違っています」と、取りつく島もないような言い方で断定されます。
白衣の天使ってのは、ありゃ、ウソだね。人に対して寛容になれない人が多い気がします。

 

ですが、看護学校で指導をしている友人女性の話によると、
人の命を預かる職場なので、間違いが許されず、長くやっていると、
どうしても、そんな風になっていくんで、非常に理解できる、という話でした。

 

だとすると、やっぱりアスペルガーは看護師に向くのかな。
まぁ、普通に考えて、対人能力に秀でていて、人に接することが好きな人は、
看護師になんかならずに、営業や接客の仕事のほうに行っちゃうよね。
それに看護師になるためには、理系の勉強が必要なので、
そういった意味でも、資質的に向いているのかもしれない。

 

私は、最初に述べた、「困ったスタッフ」を前の仕事で指導しているときに、
本当に毎日がストレスで一杯だったので、当時の心情をガス抜きするために、
その頃から始めたブログが別にあるのですが、
最近、そのブログに「アスペルガー 看護師」のキーワードでよく訪問者が来るんです。

 

それがきっかけで、この記事を書いてみました。
医者、弁護士、大学教授にアスペルガーが多いのは有名な話ですが、
最近では、「東大生の4人に1人は「アスペルガー症候群」
元東大院生のツイートに現役も「マジだと思う」」という記事も目にしました。
(リンク先が削除されている場合は、こちらのウェブ魚拓(広告付)でどうぞ→   

 

そういえば、私の友人の友人で、精神科の個人病院をリタイアした、
アスペルガーの人がいたっけな。
彼女は今、なんとカウンセラーをやっているのですが、
口調がカツカツしていて、人に対してゆったりと構えて、
温かい雰囲気でじっくりをお話を聞いてくれるという感じではないですね。

 

アスペルガーの人は、本当は他人と心からふれあってうまくやりたいんだけど、
なかなかそれがうまく行かないことも多く、
だからこそ、看護師とか、カウンセラーとか、業務上、上の立場から人と関われるような、
仕事を選ぶのかもしれませんね。





※このお知らせが役に立った方はクリックで応援をお願いします。
にほんブログ村 病気ブログ 医療施設・設備へ
にほんブログ村


スポンサーリンク